ランドセルの【選び方】14のポイント!失敗しないラン活入門ガイド

ランドセルの豆知識

失敗しないランドセルの選び方

失敗しないランドセルの選び方

ランドセル選びは「何を基準にするか」がとても重要。雰囲気に流されて決めてしまうと、大失敗する恐れもあります……。

調べていくと、選ぶ際に「外せないチェックポイント」がいくつかありました。これを見落とすとお子さんにベストなランドセルから程遠くなってしまうので、一つひとつしっかりとチェックしてくださいね。

では、さっそくラン活に向けての準備開始です!

ラン活開始!一番はじめに決めること

ラン活開始!一番はじめに決めること

「さぁ、ランドセルを選ぼう!」とすぐにゴールを目指すのではなく、まずは選ぶランドセルの大まかな内容を話し合いましょう

手順としては、はじめにお子さんとカタログを見ながら色やデザインを楽しく話し合います。次にその中から親目線のポイント(ブランド・価格帯など)でターゲットを絞り、最後にその選択肢の中から決める、といった流れです。

話し合いをせず、さっそくお子さんを連れてデパートやショッピングモールへ行ってしまうと、情報が多すぎて親御さんは冷静な判断ができません。

また、お子さんがどんなランドセルを選んでしまうかもわかりませんよね。

販売員さんの言葉に流され、理想のランドセルかどうかも分からず買ってしまうことがないよう、あらかじめ目的をいくつかに決めておくことが失敗しないコツです。

話し合いの中で「色は赤系の落ち着いたもの、できるだけ軽くて高すぎないもの」などとおおよその目安が決まったら、次の「14のチェックポイント」でさらに具体的な商品へと絞っていきます。

ランドセルを選ぶ14のチェックポイント

ランドセルを選ぶ14のチェックポイント

失敗しないランドセル選びではどのようなことに注目すればよいのでしょう。さっそく「14のポイント」を一つひとつチェックしていきましょう!

【1】色やデザインの好み

いまどきのランドセルのカラーバリエーションはとにかく豊富。

例えば、赤にはビビットなルビーレッドや落ち着いたワインレッド、くすみの効いたカーマインレッドなどがあり、一つの色でもその種類はさまざまです。

カラーによって雰囲気が大きく変わるので、好みや背負った印象、飽きのこないカラーで選びましょう

デザインは、ブランドやモデルによって個性が光るポイントです。最近の傾向としては主に以下のようなデザインの種類があります。

  • かぶせ(蓋の部分):半かぶせやかぶせ裏の柄
  • デコレーション:スタッズやクリスタル、かぶせ鋲
  • 刺繍:ステッチやモチーフ、刺繍の位置

他にもシルエットやポケット部分の形、デコレーションのカスタムなど、選択肢はたくさんあります。

子どもの好みを大切にしつつ、「やりすぎない」ことが失敗しないコツです。

【2】どんな素材にするか

ランドセルの重さや耐久性に大きく関係する「素材」。ランドセルには、主に以下のような素材の種類があります。

  • 人工皮革(クラリーノなど):本革に比べて軽く、撥水性も高い。安い価格帯。
  • コードバン(馬のお尻の皮):耐久性が強く傷もつきにくい。価格帯は高め。
  • 牛革:耐久性が強く型崩れしにくい。価格帯は人工皮革とコードバンの中間くらい。

人工皮革は本革のデメリットを改良して作られたもので、機能性と重さのバランスが良く価格も手頃です。

対してコードバンや牛革は、耐久性や高級感、素材の味を大切にしたい方におすすめです。ただし、高めのお値段やお手入れが必要というデメリットも。

何に重きを置くかで素材の選択肢も大きく変わりますね。

【3】6年間気持ちよく使える耐久性

元気いっぱいの子どもが毎日背負い続けるものだからこそ、その「耐久性」も大切にしたいポイントです。

見た目では判断しづらいため、ランドセルメーカーで以下のような耐久テストが行われているかをチェックしてみましょう。

  • 加圧試験:ランドセルに圧力をかけ、どのくらいの重さに耐えられるか
  • 劣化試験:雨や気温など、あらゆる環境の中でどのくらい耐えられるか
  • パーツの耐久試験:背カンなどの重要パーツがどのくらいの重さに耐えられるか

また、メーカーによって異なる耐久性を意識した独自構造もチェックすると◎。

ランドセルの型崩れを防ぐ芯の構造や、摩擦が多い背中部分の生地への工夫など、お子さんが実際使うときのことを想像しながら確認しておきましょう。

【4】機能性、背負いやすさ

ランドセルの「機能性」や「背負いやすさ」は、登校時の負担を軽減するためにも必要なポイント。

肩ベルトのカーブや背カン部分の形状によって「軽く感じる」工夫、背中部分のクッション性や通気性など、心地良く背負えるものを選ぶことが大切です。

メーカーの特徴を下調べすることはもちろん、必ず実際に背負わせてフィット感を確かめましょう

【5】子どもを守る安全性能

小学校に送り出すときの一番の気がかりは「安全」ではないでしょうか。お子さんの登下校時の安全を守るため、ランドセルに安全性能が付いているかをチェックしておきましょう。

  • 反射材:あらゆる角度に付いているか
  • 防犯ブザーの取り付けフック:子どもが引っ張りやすいところにあるか
  • 引きずられ防止フック:引っかかったときにすぐ外れるようになっているか

【6】メーカー・ブランド

ランドセルメーカー・ブランドは年々増えていき、いまや数え切れないほど多くなっています。

メーカーやブランドによってランドセルの特徴やデザインはもちろん、メリット・デメリットが異なるため、気になるブランドをいくつか比較することが大切です。

では、実際人気のメーカーやブランドをチェックしてみましょう。

  • 第1位 セイバン
  • 第2位 土屋鞄
  • 第3位 フィットちゃん
  • 第4位 萬勇鞄
  • 第5位 イオン

例えば、「最新のデザインランドセルを選びたい」という方はトレンドを素早くとり入れているセイバンやフィットちゃんのような大手メーカー、「手作りのあたたかみや品質の良さを重視したい」という方は土屋鞄のような工房系のブランドを選ぶのがおすすめです。

ランドセル選びにおいて「何に重点をおくか」によって、選ぶべきメーカーやブランドは違ってきます。

【7】予算にあわせた値段

「意外と高くついてしまった」「安いものから選んだら子どもの好みに合っていなかった」などの失敗がないように、ランドセルの相場と予算をすり合わせておくことも大切です。

ランドセルの平均的な価格帯は4万円~5万円くらい。しかし安いものは3万円台から、高いものだと10万円以上するものもあり、その範囲は幅広いです。

いちばん買われている価格帯は5万円台でした。

ランドセル選びは高ければ良いというワケではないので、予算はもちろん品質と値段をよく見比べて検討しましょう。

【8】ネット?店舗?購入する場所

ランドセルを購入する方法はネットか店舗の2通りが主流です。さらに、購入シーズンになると百貨店やショッピングモールのほかメーカーでも展示会を行っているので、そちらで購入することもできます。

では、どこで購入したほうがよいのかをメリット・デメリットで比較してみましょう。

【ネット購入】

メリット
  • 人気モデルを確実におさえやすい
  • 品切れや値下げをリアルタイムでチェックできる
  • 冷静な判断ができる
デメリット
  • 試着できない
  • 色味や素材の質感がわかりにくい

【店舗購入】

メリット
  • 試着してフィット感を確かめられる
  • 色味や素材の質感を確かめられる
  • 店員さんのアドバイスを受けられる
デメリット
  • 人気モデルはすぐ売り切れてしまう
  • 冷静な判断がしづらい

どちらで購入するにしても、まずは展示会や店舗での試着は必ず行い実際のフィット感を確かめましょう。

カラバリを見たりスペックを冷静に比較したい場合は、その場で決めずにネットを見てから購入するのがおすすめです。

メーカーでは、新作発表のタイミングで展示会を積極的に開催するようになります。人気モデルを狙っている方は展示会で早めにフィッティングを済ませ、ネットで確実におさえましょう!

【9】購入時期は油断すると売り切れも!

ランドセルの購入は夏休みの8月から9月にかけてがピーク。理由としては、「ボーナスが入るから」「帰省先でおじいちゃんおばあちゃんに買ってもらうから」というケースが多いです。

【購入までの流れ】

4月:カタログ請求をして商品の下調べ

5~6月:展示会に行って積極的にフィッティング

8月:購入

人気モデルは7月に完売してしまうというケースもあるので、後悔しないためにもできるだけ余裕をもって早めの行動をすることが大切です。

ピークを過ぎると、アウトレットや型落ち品のセールがどんどん始まるので、価格を抑えたい方はそれまで様子を見ておくとよいでしょう。

【10】カラダに負担にならない重さ

お子さんが毎日背負うものだからこそ、ランドセルの「重さ」もチェックしたいポイントです。

ランドセルの平均的な重さは、大体1,000g~1,300gくらい。素材によっても重さは異なり、人工皮革<牛革<コートバン(馬皮)というようになります。

最近では900gを下回る「軽さ」に特化した商品も販売されていますが、実は軽すぎてもカラダのバランスが保ちにくく逆に負担となってしまうこともあります。

重さは重要なポイントですが、さらに大切なのは「フィット感」。お子さんが背負いやすいと感じるランドセルを選んであげましょう。

【11】ラクラク入る大きさ

ランドセルの大きさの基準はメーカーによって異なりますが、最近はA4フラットファイル型」と「A4クリアファイル型」の2種類にわかれます。

  • A4フラットファイル:縦31cm×横幅23cm×奥行き12cmくらい
  • A4クリアファイル:縦31cm×横幅22cm×奥行き11cmくらい

簡単に言えばA4のフラットファイルが入るか入らないかで、その差も1cm程度。

しかし、マチの広さや容量は大きく変わるため、大きさに余裕があるA4フラットファイル型が現在の主流となっています。

しかし、お子さんの体格によってはこの差を大きく感じることも。ランドセルが大きいとそれだけバランスが取りづらいので、小柄な子には配慮が必要です。

【12】保証、サービスは満足できるものか

子どもが使うものは故障や破損も心配。ほとんどのランドセルメーカーでは、在学中の6年間の修理保証が付いています

金具の破損や糸のほつれなどのトラブルが起こったときは、メーカーの工場で無料の修理を受けることができるサービスです。

セイバンやフィットちゃんではカスタマーセンターへ問い合わせれば、自宅から配送、受け取りが可能。早い場合は1週間前後で修理が完了します。

工房系の土屋鞄では修理に4週間前後の時間がかかってしまうものの、希望者には代替ランドセルを無料で貸し出してくれるので安心です。

ただし、故意の傷やつぶれ、汚れなどは無料修理保証の対象外となるケースが多いので注意しましょう。

【13】女の子用・男の子用の違い

女の子、男の子かによってもランドセル選びにおいて重視するポイントは違ってきます。

女の子はデザインやカラーを重視する傾向にあり、仲良しのお友達と同じモデルにしようと相談しているケースもあります。選ぶ際には、本人の意向と機能性のバランスを考えることがポイントになりそうですね。

一方、男の子はどちらかというと機能性を重視。収納ポケットが多かったり、スポーティーなデザインに人気が集まっています。

また、多少乱暴に扱っても壊れない「耐久性」や「耐水性」にスポットを当てることも大切です。

女の子と男の子では、ランドセル選びの視点が大きく変わります。お子さんとの話し合いはあらかじめしっかり行っておきましょう。

当サイトの男の子・女の子別ランドセルランキングを合わせてご覧ください。

【14】子ども一人一人の個性にあうか

選んだランドセルを心地良く使えるかどうか、子どもの個性に配慮してあげることも忘れずに。

例えば、ロングヘアの子には髪を巻き込みやすい「背カン」の形状への考慮、金属アレルギーをもつ子には金属パーツの素材に注意することが必要になります。

また、お子さんが飽きやすい性格なら飽きのこないシンプルなデザインを選ぶ、活発な性格なら丈夫なつくりのランドセルを選ぶなどの工夫も大切です。

小学校でのあらゆるシチュエーションを考え、親にしかわからない視点でお子さんにベストなランドセルを見つけてあげましょう!

悩むあなたにランドセル選びのアドバイス

悩むあなたにランドセル選びのアドバイス

「ほしいランドセルを絞る決め手がない」「ランドセル選びがなかなか進まない」という方には、ベストなものを見つけるためのコツをここでいくつかご紹介しましょう!

親と子で色の意見が異なる

ランドセル選びで最も議論を巻き起こす「カラー問題」。

大人としては、「6年間飽きずに使える色」「学校であまり目立たない色」にして欲しいと考えてしまいますが、お子さんによっては予想外の色を選んでしまうこともあります。

親子で意見が異なったら、世のママたちは次のような対策をしていました。

  • カラーのデメリットをはっきり伝える
  • 実際入園予定の小学校へ行き、カラーの傾向を見る
  • フチやステッチに希望のカラーをとり入れる
  • 思い切って子どもの希望カラーで決めた

先輩ママたちは、お子さんの意見を尊重しつつ親の体験談や意見を交えながら話を進めていったというケースが多数でした。

それでも子どもが「これがいい!」と言ったら、仕方なくこちらが折れたという声も多かったです。

また、ランドセルをおじいちゃんおばあちゃんに買ってもらうというご家庭も多いはず。その場合、そちらの意見もある程度は尊重しなければなりません。

祖父母世代には、イマドキのカラフルなランドセルに抵抗がある方もいるので、お互いの意見に歩み寄っていけるよう工夫することが後悔を残さないためにも大切です。

欲しいランドセルが予算オーバー

お子さんが「これがいい!」と決めたランドセル。いざ値段を見てみると、予算をかなりオーバーしていたというケースもよくあります。

選んだランドセルが限定モデルなどでない場合、販売ピークのシーズンを過ぎると「アウトレット価格」でゲットすることができるかもしれません。

また、「Web限定割り」や購入のピークよりも早く購入した場合の「早割り」など、メーカーによってはお得なチャンスがいくつかあります。

お目当ての商品が安く買えるとは言い切れませんが、Webサイトの予告情報やSNSなどを細かくチェックして購入のタイミングを見計らうのも一つの手です。

ほかにも、入学祝いとしておじいちゃんおばあちゃんにランドセル費用を援助してもらうというご家庭も多くみられました。

お子さんの入学は、おじいちゃんおばあちゃんにだって待ち望んでいた一大イベント。ランドセル選びの早い段階から一緒に参加してもらうことで、きっと援助を快く引き受けてくれすはずですよ!

あらかじめ優先順位を付けておく

失敗しないためのランドセル選びで最も重要なのが「優先順位」を決めておくこと。「これだけは外せない」という以下のようなポイントを優先したい順番に挙げておきます。

  • 価格
  • 色やデザイン
  • ブランド
  • 機能性
  • 安全性

例えば、「5万円前後という予算」と「赤の落ち着いたデザイン」が決まっているなら、5万円台のランドセルの中から赤色のものを探します。さらに、その中からブランドや機能性で絞っていくといった手順です。

まずは、お子さんや自分たちが優先するポイントをよく考えましょう。そこからが、ランドセル選びの本当のスタート地点になります!

悔いのない選び方で大満足のランドセルを見つけよう

悔いのない選び方で大満足のランドセルを見つけよう

「とうとうランドセルを買うときがきた!」と力が入っている方は、一旦冷静になって購入までの段取りを確認しておきましょう。大切なのは、よく下準備をし親子で話し合うことです。

お子さんのためにも、悔いが残らない楽しい入学準備ができるといいですね!